年に一度のお楽しみ

 今年は航空観閲式で百里基地航空祭が無かったため、今年私が唯一見に行くことができる航空祭がこの入間基地航空祭です(某A庁から出向している某氏に観閲式のチケットをお願いしておけば良かった...)

 11月3日木曜日、この日は「晴れの特異日」などと言われてますが、何やら曇り空、今年に限らずここ3年はそんな天気かと。
 0730時頃過ぎにZZ-R400で出撃。
 国道16号線、狭山サティの交差点で信号待ちをしていたところ、上空を2機のT-4が飛んでいきます。おそらく天候調査に離陸したものと思われます。

 入間基地正門に0850時到着、今年は二輪車(自転車、バイク)は正門警衛所前にある駐輪スペースに止めるようになっていましたので、例年のようにグランドまで延々押していく必要がありませんでした(^^)。
  エプロンに行く途中でもらったプログラムによると、当日の飛行展示予定は次のとおりで例年とほぼ同じです。

09:00〜10:00 飛行展示 T-4、YS-11、U-125
10:00〜10:50 飛行展示 U-4、C-1(空挺降下)
10:55〜11:10 飛行展示 UH-60J、U-125A(救難展示)
11:10〜11:40 飛行展示 T-4
11:40〜11:50 飛行展示 CH-47(機外懸吊)
13:00〜14:15 曲技飛行 ブルー・インパルス

 エプロンに向かう途中にある売店エリアで、ブルー・インパルス(BI)の ガイドブックを買ってからエプロン、地上展示機エリアへ。

 オペレーション棟前に展開しているBIのテントに行ってみると、早くもドルフィン・ライダー(パイロット)の皆さんがサインを始めていましたので、私も列に加わり、1番機西村二佐(飛行隊長)、倉田二佐、吉田三佐(飛行班長)、2番機玉越一尉、3番機安齋一尉、岡田二尉、4番機水野一尉、5番機川口三佐、6番機草薙一尉のサインをいただく。
 今年の7月末にBIから卒業異動していかれた、渡辺”RACCO”三佐ですが、5番機後任の川口三佐にお伺いしたところ、小松基地に転出されたとのこと。確かBIに来る前も小松勤務だったはずですので、古巣に戻られたということでしょうか。
 某一尉にサインをいただいている時、隣でサインをしていたパイロット(名前失念)に「○○ちゃんと××ちゃんです」といって持参した人形を持たせて写真を撮ろうとしていた大きなおねーさん(推定年齢30代前半、ちょっと某J何とかさん似)がいましたが、丁重に断られていました。
 私のパンフにサインをしながら某一尉が小声で「いつも来るんですよね」と苦笑していましたので、BIでは知られているおねーさんらしいです。ちなみにその後、そのおねーさんは某一尉の列に並んでいました(^^;
 一通りサインをいただいたところで、展示機の撮影にでかけることにします。

 2005入間航空祭 展示機一覧(クリックで大きな画像が出ます)

 

F-1
(第6飛行隊)

T-4
(総隊司令部)

CH-47
(入間ヘリ輸空隊)

C-1
(第402飛行隊)

YS-11FC
(飛行点検隊)

U-4
(総隊司令部)
E-2C
(第601飛行隊)
ブルー・インパルス U-125A
(百里救難隊)
UH-60J
(百里救難隊)
AH-1S OH-6D OH-1 UH-1 F-2B
(第4航空団)
F-15J
(第303飛行隊)
F-4EJ改
(第8飛行隊)
F-1
(第6飛行隊)
T-2
(第6飛行隊)
T-400
(第41教育飛行隊)
今年は海自機の展示はありませんでした。
T-4
(総隊司令部)
T-3
(第11飛行教育団)
U-125
(飛行点検隊)
 

展示機の詳細やその他の展示装備

「祝入間基地航空祭」 百里ではなく小松から 持ち物にはゃんと名前が書いてある 今年で最後ですから1 今年で最後ですから2
歴代F-1飛行隊 デモフライト準備中 カワサキ製なので愛称は「ニンジャ」 災害時にお世話になります ペトリオットユニット
ペトリミサイルコンテナ ペトリフェーズドアレイレーダー 着陸脚デモ実演機 トリプルセヴン機 模型で再現する?
 
投光器だって装備しています 災害時の秘密兵器(笑) ミス入間表彰式  

 

 機動飛行と空挺降下

 総隊司令部のT-4、U-4、飛行点検隊のYS-11FC、U-125の展示飛行に続き、いよいよ入間航空祭名物のC-1輸送機の機動飛行と空挺降下が始まります。

戦闘機並み?の機動 レベル・オープナー? ナイフ・エッジ? 空挺降下開始! 落下傘は円形

 輸送機でレベル・オープナー(もどき)やナイフエッジ(もどき)をやるのは、C-1くらいではないでしょうか。世にも珍しい輸送機のアクロバットチームかも知れません。

 さて、精鋭習志野第一空挺団の空挺降下ですが、今更ながら気が付いたのは、習志野駐屯地での空挺降下ではパラグライダーのようなスクエア型の落下傘が使用されているのに対し、入間航空祭では円形の落下傘が使われています。スクエア型の方が操作性が良いと聞きますので、通常はスクエア型が使われるのでしょう。
 今回も全員無事降下して展示終了となりましたが、本来、空挺降下は移動手段の一種であって「降下して仕事が終わり」ではありません。
 「投下されたもの」と仮定した高機動車や軽装甲機動車を降下地点近隣に待機させておいて、降下した空挺隊員の一部が車両に乗車して招待者席(ひな壇)の前に展開するくらいのデモをやってもいいのではないかと思います。装輪車の高機動車や軽装甲機動車なら滑走路やエプロン、緑地をそう痛めることもないと思います。
 あるいはこの後に、CH-47の機外懸吊によるトラックのスリングデモがありましたので、この2つを融合、連携させて展示すればより面白い(現実に即した)展示になると思うのですが。 そこまでやったら「航空祭」の範疇を超えるかもしれませんが。

 空挺降下の後は、百里救難隊による救難デモですが、こちらも単なる事故の救難ではなく、実戦での救難であれば、周囲を敵に制圧されていることも十分考えられますので、陸自の攻撃ヘリの支援は無理としても、UH-60Jから機銃もしくは小銃による制圧射撃を加えながら救難を行うというリアルなデモがあってもいいと思います。

  航空祭で見られるのはせいぜい基地防空隊の20ミリ対空機関砲(VADS)の対空射撃デモとF-4の対地攻撃(実際には投下したつもりの発煙)くらいですが、陸自の駐屯地の開庁祭では練馬駐屯地のグランドですら戦車や装甲車が空砲をバリバリ撃ちながら訓練展示をしていますので、空自ももう少しリアルな展示を考えてもいいと思います。

 smoke now!

 昼の休憩時間(飛行自粛時間)を挟んで、いよいよBIの展示飛行です(それまでエプロンで佐藤御大のRSBC外伝を読んで時間つぶし)。
 滑走路北側から離陸するため、会場から滑走路上で離陸直前に行われるスモークチェックがかろうじて見えました(T-2時代はエプロンでやっていた)。
 今回は雲量が多いため第1区分ではなく、第2若しくは第3区分での展示となりましたが、やはり、雲をバックに白スモークは映えません。
 演技(飛行)は申し分ありませんが、演出のスモークが見栄えしないのでは魅力が1/5くらいは減ってしまいます。是非ともカラースモークの復活を望むところです(1998年2月の長野冬季オリンピックのフライバイではカラースモークを使用)。

1番機(#745) 2番機(#731) 3番機(#726) 4番機(#729) 5番機(#730)
曇天に加えて一眼レフカメラを使うのは1年ぶりで、使い方をすっかり忘れてしまっていたため、いい写真が撮れませんでした。
6番機(#728) 再び5番機 レインフォール  

 

 特集 元BI5番機パイロット渡辺”RACCO”三等空佐

サイン欲しかった!

 5番機パイロットだった渡辺三等空佐が、7月末でBIから第6航空団(小松)に転出(異動)となりました。
 渡辺三佐のTACネームと私のハンドルネームが同じ「RACCO」だったこと、鳴海章氏の小説「原子力空母信濃シリーズ」に出演(?)されていたことから勝手に贔屓にさせていただいていました。
 2003年、2004年の入間航空祭時にはサインをいただき、渡辺三佐のパワフルな演技(5番機が一番きつい機動をする)を楽しませていただいたにもかかわらず、諸般の事情(さぼりが半分)によりこの2年間の入間基地航空祭のレポが未作成となっていましたので、ここに感謝の気持ちを込めて当時の写真を何枚か掲載したいと思います(当時撮影した写真の 約1/3が渡辺三佐 か5番機でした)。

2003年入間航空祭

空自女性パイロット第1号の某一尉
ガイドブック (サイン) サイン中 5番機#730 悪天候により展示中止、帰投 おまけT-400の「中の人」

2004年入間航空祭

ガイドブック(サイン) ウォークダウン ランプアウト ローアングル・キューバン(超低空離陸) ウォークバック

 

 アナタの近くにこんな人はいませんでしたか?

 

 航空祭後書き

 今回はBIの展示飛行が終わったところで、早々に退散したため、外来機の帰投を見ずに帰りました(OH-1は見たかった)。
 今回の航空祭は、海自機の展示が無かったせいかエプロンが寂しく思えました。
 それ以上に残念だったのが天候で、翌日の好天がこれほど恨めしく思えたことはありませんでした。
 来年こそはと願いつつレポートを作成。  


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