Hangar No.0


F-4  PHANTOM II's
【アメリカ空軍、アメリカ海軍、イギリス空軍】
(フジミ 1/72)

Return 2006/10/1

▼現役復帰作業
 サイトリニューアルを記念して、保管されていた過去の作品を1度限りの現役復帰させることにしました。まぁ新装開店の花輪みたいなものです。
 保管庫の紙製スーツ箱(1/72F-4が互い違いに綺麗に収められる大きさ)から、ラーメンみたいなスチロールの緩衝材とともに入っていた作品を取り出し1機ずつチェック。
 2つのスーツ箱に入っていたのが、F-4各型が6機、T-2高等練習機が1機、XT-4中等練習機が1機の計8機。
 いずれも10数年前の作品ですが、このうちF-4EJとT-2は既に格納庫にて展示中、RF-4C(米空軍)とXT-4は破損が著しいため現役復帰を諦め、断腸の思いで処分することにしました。
 残るF-4各型も増槽が取れていたり、脚周りが外れたり折れたりしていたのですが、簡単な補修で現役復帰となりました。
 最低限の補修作業を行いましたが、F-4のプラモデルで一番損傷するテールの燃料ベントや脚カバーの小さいものなどは今回補修していません。
 破損箇所の補修より大変だったのが汚れ落としで、箱に入れていたとは言え機体上面に埃がこびり付いていたので、薄めた洗剤とティッシュや綿棒で何とか汚れを落としました。

 なお、F-4EJとT-2についても、汚れ落とし、補修が済み次第、展示写真の入替を行う予定です(T-2はリニューアル済み)。  

画像をクリックすると大きな画像(640×480)がご覧いただけます。

F-4C  Hawaii ANG(USAF)



F-4E  388TFW/469TFS "Betty Lou"(USAF)



F-4N  VF-111 "SUNDOWNERS"(USN)



F-4  FGR.2  41SQ(RAF)


▼作例について(ちょっと一言)
【F-4C】
 当時航空雑誌で見たハワイANG(州空軍)のロービジ塗装機。当時は詳細な塗装パターンが入手できなかったため、航空雑誌から読み取れる範囲での塗装パターンで、塗色もF-16に準じた色を使っています。
 垂直尾翼上端のマーキングはキットに付属していたエアクラフトグレー塗装のANG機のデカールから流用し、国籍マークとウォークラインは マイクロデカール(現スーパースケール)等デカールを使用。シリアルナンバーはキット付属のものをそのまま使用しているため実機と異なっていると思われ ます。
 米空軍のF-4がロービジ化されたのは運用末期ですが、F-16に似たシンプルな塗装パターンが気に入っています。
 サイドワインダーの弾頭部分をプラ棒の輪切りに付け替え、保護キャップ装着仕様にしています。
 再確認してみると、垂直尾翼のシリアルナンバーの上に入る「USAF」の文字が無かったりします。

【F-4E】
 機関砲の消炎器が短い初期型、マーキングはキットのデカールを使用。
 ちなみにこの機体とタミヤの1/32F-4E(初期型)は同じマーキングです。
 兵装はAIM-7スパロー、AIM-9サイドワインダー各4発にAN/ALQ-119。

【F-4N】
 フジミのF-4シリーズ初期に発売されたものと記憶。
 「SUNDOWNERS」のネーミングの由来には内心忸怩たるものがありますが、シャークマウスと尾翼のマーキングの派手さでは、VF-84ジョリーロジャースに次いで気に入っています(その次はVF-151とVF-161のミッドウェイコンビ)。
 この機体のみ水性クリアー塗料で表面をコーティングしてありました(塗膜の感触がアクリル系(油性)と違います)。
 兵装はAIM-7スパロー、AIM-9サイドワインダー各4発。

【F-4 FGR.1】
 ハセガワが1/72で出さない現在、1/72では間違いなく世界一のブリティッシュファントム。
 後にノズル等を改修したものが発売されていますが、これは初期製品です。
 これも何故かシャークマウスです。
 塗装はMrカラーをそのまま使用していますが、イギリス空軍迷彩は写真と塗料でかなりイメージが違います。
 兵装はありませんが、J79より重いRRスペイエンジンとのバランス用に前部スパローランチャーに中射程AAM型のウェイト2本を装着しています。

 いずれの作品もほとんど素組みですが、キャノピーと機体の処理に甘さ(自分の技術)が目立ちます。



完成品リストへ

inserted by FC2 system