Hangar No.5



F-15EJ  STRIKE EAGLE
【第二次湾岸戦争 第201飛行隊】
(アカデミー 1/72)

▼実機(架空)について
 大石英司氏の小説「第二次湾岸戦争(上・下)」に登場する機体。
 小説の設定ではFSX(現F-2)の導入が遅れたため、それまでの繋ぎとしてF-15Eを導入。第二次湾岸戦争で米国からの追加購入分が湾岸に派遣されていた第201飛行隊にも配備された。
 小説内では単に「F−15E」と呼ばれている。「F−15EJ」はらっこ屋の命名。
 この機体に付けたノーズ・ナンバー(105)の100番台は実際はF−2に割り当てられているが、小説ではF−2よりF−15Eの方が先に配備されているからまぁいいのではないだろーか。


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▼製作ログ
 キットはアカデミー(韓国)1/72をストレート組み。唯一手を加えた部分は、排気ノズルの作動ロッドをプラから金属線に置き換えた程度。
 パーツの分割は、機首(左右)、主翼上面と一体化された胴体(上下)という標準的(?)分割。胴体の水平尾翼の取り付け穴は緩め。
 モールドラインは一部実機と異なっている部分も(間違いなく)あると思うが、ストレートに作る分には実機のイメージを損なうような致命的な欠点は無いと思う。
 敢えて言えばレドーム分割部あたりの機首のラインが多少不連続になっているのと空中給油口のモールド線がキット付属のデカールと合わないこと、バルカン砲口の再現がイマイチなところが気になった点。
 パーツの合わせもまずまずでほとんどパテも使わなかったと思う。この手のキットにありがちな追加パーツ(この場合コンフォーマルタンク)と本体の合わせも後端に少しズレがでるものの許容範囲内。
 ただし、コンフォーマルタンクに装着するパイロンの取り付け位置が不明瞭なのと、2種類あるパイロンと兵装の組み合わせが説明されていない。モデラー誰もが実機の搭載形態を細かく知っていたり実機写真を持っているわけではないのでもう少し詳しい説明が欲しいところ。まぁこの辺はハセガワのF-15Eでも似たようなものだが、付属のウェポンが豊富なだけに残念。
 コクピットはデカール表現なので気になるようであればエデュアルドから出ている専用のエッチングパーツを使うといい。また後席の操縦桿が計器盤上部にまで達する長さので切り詰めた方がいい。
 その他デカールも必要最低限のものしか入っていないので、ハセガワのストライク・イーグルから持ってくるのがいい...と思うが、デカールの値段を考えると最初からハセガワのストライク・イーグルで作った方が経済的だと思う。
 
 塗装は茶系2色のデザート塗装(使用色はフジミ1/72A-7EコルセアUの湾岸参戦機の指定色)、パターンは飛行教導隊の"くろ"をベースにフリーハンド、デカールは"DJ"から。
 茶のパステルでホイールを、黒のパステルでバルカン砲口に少しだけ汚しを入れてみましたが、写真では解りません。

 兵装はクラスター爆弾(CBU-72)12発、誘導爆弾(GBU-12)4発、空対空ミサイル(AIM-9L)2発の大盤振る舞い。センターラインに吊っているタンクは遊びでF-4EJ改の"ハイGタンク"と同じグレー塗装。
 写真では見えませんが、コンフォーマルタンクに装備した誘導爆弾はハセガワのエアクラフトウェポンセットから4発全てを調達することができなかったので、前の2発がハセガワ、後の2発がイタレリの「USA/NATO AIRCRAFT ARMS」からの混載。同じGBU-12でも2社で大きさが違っているから困りもの。このGBU-12以外は全てキット付属のもの。

 


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