Hangar No.7



F-4EJ  PHANTOM II
【第303飛行隊 ’85戦技競技会参加機】
(フジミ 1/72)

▼実機について
 F-4EJファントムUについては、解説を省略(^^;
 85年戦技競技会に登場した小松基地第6航空団第303飛行隊機。
 全面グレー塗装(この頃のF-4は上面ライトガルグレー、下面白が標準塗装)、機首にシャークマウスを描いた戦競特別塗装機。
 参加F-4全飛行隊(301、302、303、304、305、306)中最も気合の入った塗装であったが、奮闘虚しくF-4部門は302飛行隊(千歳基地)が優勝した。
 同飛行隊は翌年度の戦競後、F-4からF-15に直接機種改編した初の飛行隊となった。
 なお、この年の戦競からF-15部門が開設され、4飛行隊が参加している。ちなみに前年まではF-104が参加していた。

画像をクリックすると大きな画像(640×480)がご覧いただけます。





▼製作ログ
 ハセガワのF-4が出るまでは傑作キットとして君臨していたフジミ製ファントム。
 機首のエアスクープ周辺の形状がおかしいとか、後部座席が低いとか多少の欠点はあるものの、総じて作りやすいキット(まーハセガワのF-4だって100点満点のキットではないし)。
 とは言うものの、主脚カバーを一々切り離さなければ(それも3分割!)ならないのは面倒の一言。どー考えても飛行姿勢で作る方が少ないと思うのだが?

 そもそもいつ作り始めたのか記憶が定かでなく、数年間放置され、埃を被っていたもの。
 基本的にストレート組み。というより製作を再開した段階では機体は粗方出来あがっていたため、機首と垂直尾翼のピトー管類を金属パイプに交換した程度。なお、過去に製作を始めた段階で後部座席は嵩上げ済み。インテークベーンを予め切り離しておくのは定番作業。

 いつものように(?)尾部の燃料ベントを折ってしまったので新たに作り直してある。ここはフジミもハセガワも同じ構成になっており、今まで作ったF-4全て、ここを折らずに完成させたことが無い(^^;
 ここはイモ付けでもいいので別パーツの方が作りやすいと思うのだが。まー最初に組んだ時点で切り離しておけばいいのか(笑)

 塗装ははっきり言って失敗。写真で見る限りもっと明るいグレーで、多分調合したグレーに同量くらいの白を加えたくらいのグレーか?でもほぼ塗装説明図通りの色の調合だとこのくらいの色になってしまう。
 さらに実機は結構塗装ムラがあるものの、1/72スケールでは(私の腕では?)困難なので、あっさりほぼ均一に仕上げてある。
 いつも通りライトガルグレーで下塗りをしておけば、それなりに雰囲気は出せたかも?試験的にエアクラフトグレーで下塗りをしたのが裏目に出たか...

 デカールはキット附属のもの。しかしこのデカール、日の丸、シャークマウス(+目)ともオーバースケールに思える。
 キット(デカール)が古いせいかデカールが硬めだったので、GSIクレオスのマークセッターを併用しつつ貼っていったところ、日の丸や部隊マークなど大面積部分にだいぶしわが出来てしまった。
 空自独特のトラクターマークなどの小さいデカールが多く、糊も弱いためマークセッターを使わないと上手く貼れないのでもう少し様子を見ながらマークセッターを使わなければならなかった。

 装備は当然戦競仕様ということで、当時の実機の写真を参考にAIM-9Pのキャプティブ弾を左右内舷パイロン内側に各1発、外舷パイロンに370ガロンドロップタンクを懸架。
 AIM-9Pキャプティブ弾は最初はキット附属のサイドワインダー(AIM-9B?)の前部フィンを削って作ってみたものの、弾体自体が楕円に歪んで(ずれて)成形されてたり、頭部の形状が違っていたりしたので、以前作ったF-15Eで余っていたサイドワインダー(AIM-9M?)から新たに作り直した。

 自分の干支(辰)にかけて3年前(!)に完成を目指していたものの、遅れに遅れ、ようやく完成。



完成品リストへ

inserted by FC2 system