Hangar No.13



F-4EJ  PHANTOM II
【第305飛行隊 ’82戦技競技会参加機】
(ハセガワ 1/72)

Roll Out  2009/2/1

▼実機について
 F-4EJファントムUについては、例によって解説を省略(^^;

 82年戦技競技会に登場した第7航空団百里基地第305飛行隊機。
 飛行隊マークは、F-104J/DJ、F-4EJそしてF-15J/DJと引き継がれる茨城県の県木「梅」を象ったもの。
 305飛行隊は他の飛行隊より戦競機の制空迷彩に熱心であり、’82戦競は今日のF-4EJ改の洋上迷彩に近いダークブルーグレーとライトブルーの2色迷彩で参加。
 305号機は機体番号と飛行隊番号が一致するいわゆる「ネームシップ機」として永らく同飛行隊で使用された。

画像をクリックすると大きな画像(640×480)がご覧いただけます。





▼言い訳じみた製作ログ
 モデラーのkato氏がネットで開催した「F-4 ファントムII まつり」参加機として製作を開始(参加表明2007年11月)。

 約25年前にハセガワから1/48F-4EJが出た時に同じ機体を制作。まだスケール・モデラーとして駆け出しの頃だったので、出来の方は「推して知るべし」なレベル。
 ということで約四半世紀(!)の時を経て、ここにリベンジが実現したもの。当時は資料にも乏しく、キットの塗装図のみで作ったように記憶しているが、今はありとあらゆる資料も揃っていて準備万端。

 ハセガワから1/72ファントムが新金型で出たのが1990年頃、それからでも20年近く経っているというのに、ハセガワ・ファントムを完成させたのは実は今回が初めて。←これより前に現在放置プレイ中のF-4S改造のEF-4Sの製作を始めているがこれとて着手は5年ほど前。

 今回の製作のキモは塗装にありということで、製作自体はストレート組。もっとも「ス組」はいつものことですが(笑)

 製作開始当初は「まつり」参加表明直後ということもあり、気合い十分で瞬間接着剤をパテ代わりにしてガンガン製作、インテーク周りの工作以外は特段の苦労はなかったように思う。
 塗装は一旦ライトガルグレーと白の通常塗装をしてから、デカールをシール紙にコピーして注意書き部分をちまちま切り出し、マスキングして迷彩色を塗装するという二度手間、三度手間の工程。この頃から製作ペースがいつものペースにダウン。

 さらにデカール貼りに入ってからも不注意でエアインテーク部分の日の丸を乾燥中に触ってしまい再起不能のグジャグジャにしてしまい、代わりのデカールを調達するのにあれこれ考え過ぎて時間だけがイタズラに経過(これで3ヶ月ほど何もしなかった)。
 結局エアインテーク部分の日の丸は旧ファントムのデカールを使用することでようやく製作再開となったものの、今度は自作のダークブルーを当時完成したVF-1Aエンジェルバーズ用に調合したブルーと間違って廃棄してしまうというアクシデントが発生、泣く泣くダークブルーを再調合したものの完全に一致する色を再現することは不可能で一部タッチアップがバレバレの場所もある。
 老眼と戦いながらもデカール貼りまで終わったものの、次は私がもっとも苦手とする小物の製作で、’82当時を再現しようと、よせばいいのに搭載兵器をAIM-9サイドワインダーではなくAIM-4ファルコンにしたため、ファルコン用ランチャーをこれまた旧ファントムから流用というか部品取りをして、さらにこれを取り付けるパイロンも加工しなければならないという事態に陥り更に製作が遅延。
 参加表明から足かけ3年目になってしまったので1月後半からペースアップ、射出シートにエッチングパーツを付け、キャノピーを載せ、機体をひっくり返してノーズギア、ランディングギア、3分割された主脚格納庫扉の接着に手こずり、パイロン(+ランチャー、ミサイル)、燃料タンクを取り付け、初のハセガワ・ファントムようやく完成。
 画像には全く写っていませんが、射出シートのリングのダンダラ模様は黄色を塗った後、コピックの極細黒でチョチョイと書き込んで終了。うかつに触れないのが難点ですが、今までの筆塗りからしたらめっちゃ楽です。
 今回は珍しくファントムの鬼門、尾部燃料ベントを折らずに完成。その代わり、机から落として垂直尾翼後端が2回も欠けたり、胴体下面と主翼の接合部がはがれたり、操縦桿を2本とも紛失したり(フジミ・ファントムのジャンクから流用)と燃料ベントを折る以上の散々な目に遭っている。

 早速、自作のフォトボックスで撮影し、「まつり」にアップしようとしたところ、アクセス減を理由に今年1月初に「まつり」が終了(書き込み不可)になっていたというトンデモないオチがついて終了。

 あれこれあったものの、何とかリベンジ達成。とは言うものの1/32、1/48ならともかく、1/72でこの機体(塗装)はもう二度と作りたくないのが正直な感想です。
 次に空自ファントムを作る時は、ドノーマル塗装か、注意書きの塗り残し無しの迷彩にしようと思います。
 考えてみたら、空自ファントムは、3連続で戦競参加機を作っていて、標準塗装機は、20数年前、上京して間もない頃に、今は亡き池袋のホビースポットUで初ボーナスで買ったエッシーの1/72F-4Eとハセガワの別売りデカール、マイクロデカールのファントムデータを使って作った「百里680」だけな気がする...


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