File23 信 濃 艦 隊

 プラモデルの楽しみの一つに、実在しない機体や艦船を作ることが出来るというのがある。全くのオリジナルから設計書やスケッチだけは実在するものまで多種多様。また艦船では艦自体は実在していても、架空や編成予定だった艦隊を編成することもできる。有名どころでは帝国海軍の「八八艦隊」とか。
 私も完成間近(「完成マジか?」とも言う)「F-15EJストライク・イーグル」やロールアウト(完成)未定の「EF-4Sサンダー・ファントム」など、最近のシミュレーション小説に出てきた機体を作っている。

 今回、ストック(モスボールではない)されている海自護衛艦「こんごう」「しらね」に加えて「あさかぜ」と高かったけどレジンキットの「はたかぜ」を調達。
 これで「空母信濃」があれば鳴海章氏の小説「原子力空母信濃シリーズ」の信濃艦隊が編成できるのだが、信濃だけがどうにもならない。なんせ現実に存在しない艦だからね。
 最近フジミから出た「キティちゃん」、「コニーちゃん」は通常動力艦だから役不足。
 設定では最大の空母エンタープライズ(宇宙は飛ばない)より大きいことになっているからなぁ〜。調べてみたら、最新のニミッツ級よりエンタープライズの方が3mくらい全長(甲板長)が長いらしい。
 エンタープライズを改造するにしても、1/700ですら4cm弱の艦体延長なんて艦船モデル素人の私にはできません。

<重箱の隅>
 ところでこの信濃がエンタープライズより大きいというのは”原子力空母信濃シリーズ”第一作「南シナ海海戦」に書かれているのだが、最終作「最後の出撃」を読むと姉妹艦(ユナイテッド・ステーツ)とともにニミッツ級の8番艦、9番艦として建造されたことになっている。第一作のエンタープライズより大きいという設定が生きているのならば、ニミッツ級8番艦、9番艦というより「改ニミッツ級」1番艦、2番艦ではないのだろうか?
 艦名についても現在の命名方法から言えば「信濃」ではなく「しなの」だろうし、「空母」や「航空母艦」という帝国海軍を彷彿させる名称を海自が素直に使うとも思えない。佐藤大輔氏の「征途」シリーズ中に出てくる「航空護衛艦」か開き直って「航空輸送艦」(英語のAircraftCarrierの直訳でもある)が妥当なのではないだろうか...

 とりあえず護衛艦4隻の真ん中に揚陸艦補給艦「おおすみ」でも置いてみようか。それとも帝国海軍航空母艦「信濃」も買ってあるからそれでもいいか。どうせ同じ名前なんだから...
 そうは言っても信濃を海自グレーで塗装してしまうのは無謀というもの。

 艦隊を編成するときは、塗装がほとんど同じだからレジンキットで手間がかかりそうな「はたかぜ」以外は同時建造するのが良し。

 で、その脇に「EF-4Sサンダー・ファントム」が並んでいれば言うこと無しなんだが...


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