File33 自衛隊装備2題

 タミヤから陸自の軽装甲機動車(1/35)、空自のF-4EJファントムU(1/32)が相次いで発売された。

【軽装甲機動車】

 個人的には軽装甲機動車より高機動車を出して欲しかったのだが、外見が米軍のハンビーのコピー(中身はかなり違う)と言われた高機動車より軽装甲機動車の方がいかにも装甲車っぽい個性的なスタイル(フランスのパナールVBLに似ているが)、イラク復興支援でマスコミへの露出度が高い(高機動車も派遣されているが)ので軽装甲機動車の方がタイムリーというか売れるのは確か。

 バリエーション展開を考えれば、今のところ高機動車の方が93式近距離地対空誘導弾搭載車、96式多目的誘導弾システム搭載車、発煙機搭載車、120mm迫撃砲牽引車と多種多様であるので、ベースキットとしてノーマルの高機動車のハードトップとソフトトップのコンバチブル(おまけで120mm迫撃砲を付けても面白い)を開発、販売し、上級者向け改造キットとして、93式近距離地対空誘導弾搭載車のユニット部分だけ別売りで出すのはいかがだろか?軽装甲機動車も細かい仕様違いで既に数種類あると聞くが外見が大きく異なる訳ではないし。
 と何となく高機動車擁護論(?)を展開してしまったものの、数少ない陸自AFVのモデル化なので発売直後にタミヤの自衛隊OD色のスプレー缶とともに購入。
 最初はスプレー缶ではなくビン塗料を買おうとしたのだが、タミヤの水性アクリル塗料の上にGSIクレオスのラッカー塗料で細部塗装ができないので、やむを得ずスプレー缶を購入。少量ずつビンの中に吹いてハンドピース(エアブラシ)に移し替えて塗装するのは面倒 であるが。
 しかし、何も指定カラーでなければ塗装できない訳ではないし、GSIクレオスの陸自カラーセットもあったので無理に買う必要も無かったかも知れない。もっともGSIクレオスの陸自カラーセットは後で気付いたのだが ...

【F-4EJファントムU】

 タミヤから1/32でF-4C/Dが発売されてから「C/Dが売れればいずれE、EJも出る」と噂されており、C/Dのバージョン替えとも言えるF-4Jを経て噂通りF-4Eが発売され、「もうすぐEJ、ひょっとしたらEJ改が出る!」と待ちわびること約2年。
 発売の週末ボーナスを握りしめ(笑)、門前仲町のピンバイスへ突撃。
 店内の中央にどんと置かれた大箱を抱え上げレジへ。マスターに「今までいくつ売れましたか?」とお伺いしたところ「見て行かれた方は多いんですが、お買い求めは初めてです」と意外な答え。
 やはりこれだけの大物になると早々簡単に買うことはできないらしい。私もこれでボーナスのほとんどが消えてしまったわけであるが(^^;
 塗装は305SQの92戦競塗装が再現できるようになっているが、今から約20年前(!)にハセガワから1/48ファントムが出た時に、この92戦競塗装の元祖とも言える同じ305SQの82戦競塗装に仕上げており、作るならもう一度同じ塗装でやってみたいと思っている。さすがにこれを「680」にする勇気(?)は無い(笑)
 ただ、キットに入っているミサイルがF-15からの流用と思われるAIM-9Lサイドワインダーのため、90年以前(F-15導入に伴ってL型が導入されたのは87年頃)の機体(=塗装)とする場合、 搭載しているサイドワインダーはB型若しくはP型、あるいはAIM-4Dファルコンとなるので、L型をそのまま使えないのが難点。サイドワインダーは頭部を加工すればなんとかB型やP型に見えないこともないが、AIM-4Dファルコンはスクラッチするしか無いのでお手上げである。AIM-7スパローはE、F、Mいずれも弾体自体は同じはずなので、全体塗装(白かグレー)と茶や黄の識別帯の塗装に注意すれば、胴体下面に半埋め込み式で装着することもあり、そのまま使えると思われる。

 気になるEJ改については、パーツ割を見ると、垂直尾翼先端、主翼外翼、機尾のドラッグシュートドアは別パーツ化されており、機首レドームの放電索の再現だけクリアできれば、EJが売れればEJ改発売の可能性もあるかも知れない。。

 ちなみに1/32ファントムと1/72ファントムを並べるとこれくらいの差がある
(以下の画像はクリックすると多少大きな画像でご覧いただけます)

【比較で使っている1/72ファントムの進行状況は聞かないでください】

 1/72の主翼と1/32の水平尾翼がほぼ同じ大きさ...


ついでに箱の裏にはこんな番号(製造番号?)が打たれている

 1つのプラモデルに1万円以上もの大枚を払ったのは記憶にある限りでは初めてのことなので、約2年ぶりに業務記録(戯言)を書いてみたのだが、直前の「其の参拾弐」では「いつになったら1/32のF-4EJが出るのだろう」とか「高機動車がダメなら軽装甲車でもいいんですけど...」と書いており、その時の希望が2年の時を経て叶ったということになるが、作る方はほとんど進んでいないのが問題(特に某ファントム)。 

 

2004.7.20up


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