2006年5月 草津ツーリングレポート
(2006年5月27日)


文中の画像をクリックすると大きめの画像が表示されます(ほとんどバイクと関係ありませんが)

 今日は職場の同僚と日帰り草津温泉ツアーであります。
 一昨日辺りから天気予報とにらめっこしていましたが、どーにも天気がよくありません。
当初、ZZ-R400(以下「ZZ-R」)で参加するため「雨天中止(不参加)」にしたところ、同僚からは「根性見せてくださいよ」とかカミさんから「カッパ着ていけば」と散々な言われようでしたので、こうなったら「雨でも何でも
ドンと来〜い」ということでZZ-Rのエンジンがかからない以外は出撃決定であります。
 レインウェア、デジカメ、タオル、念のためのツーリングマップ、防水装備という名のゴミ袋&レジ袋をリュックに詰め込んで0815時に出発。
 車で向かう本隊と1000時に上里SAで待ち合わせになっていますので、余裕を持って間に合います。
 相変わらずエンジンの回転がイマイチ安定しないZZ-Rではありますが、乗っているうちに「何とかなるだろう精神」で東松山ICに向けて走っていきます。
 今回はこの「何とかなるだろう精神」が随所に出てきます(笑)
 長距離ミッションですので、高速巡航に入る前にR254古凍交差点近くにあるエッソのセルフSSで給油しようと思っていたのですが何と廃業(or改装閉店)になっていました。先々週この先の東松山IC近くにあるニューマハラジャに行った時はまだ営業していたはずなのですが...やむを得ずエッソより1〜2円高い(と思われる)東松山IC入口手前のJOMOで給油。

 給油が済んだところで、東松山ICから関越道へ。
 考えてみるとZZ-Rで首都高以外の高速を走るのは多分2001年の真鶴ソロツーリング以来であります。あの時も往きは雨模様でした。
 エンジンの調子を見ながら加速・減速を繰り返し、とりあえず1※0km/hまでは問題なく発揮できることが確認できたところで、集合場所の上里SAに0920時到着。

上里SA 駐輪場

 本隊の旗艦、ステップワゴンに座乗している情報幕僚T君に電話を入れると三芳SAを過ぎた辺りということでしたので暫し休憩&待機であります。
 ステップワゴンが到着し、他のメンバー(主催者S氏、T君夫妻、M君、O女史母子)と合流を果たしたのでありますが、O女史のご子息、「元気なボーズ」という表現がピッタリのDちゃん10才がいきなり私に向かって「肩車して!」とせがんできます。あの〜君とは今日初めて会ったんだよねぇ?何故いきなりそんな事を言うの??と思っていたら、どうやらここに来るまで周囲が「サービスエリアに行くと背の高いお兄ちゃん(オジちゃん?)いるから肩車してもらえ」と散々吹き込んでいたらしい(^^;
 仕方ないので肩車をしてやるとDちゃん「あっちに行って!」「こっちに行って!」と大喜びであります。もー周りの注目浴びまくりであります。
 さすがに店内に入る時は肩から降ろしましたが、すっかり懐かれてしまい、手をつないで歩く姿は端から見れば完全に親子であります。親御さん出てきて下さ〜い(笑)
 まー出発前に「眠くなるとイケナイからガムかめ」とガムを無理矢理くれたりと意外といい子ではあるんですけどね...

 何だかんだで旗艦が到着してから30分くらいSAで休憩してから出発。
 今回の主催者兼旗艦航海長のS氏は「かなり飛ばすらしい」との噂で、事実本人もそう言っていたのでありますが、今回は乗組員が多いせいか、せいぜい追い越し車線で流れに乗って走るくらいであります。
 最初は帝国海軍伝統の「旗艦先頭単縦陣」で後方に付いて走っていたのですが、さほど混んでいないこともあり、6速巡航体制から2速落として機関出力一杯で旗艦を左舷側から抜いて前方哨戒に出ることにします。
 今までの鬱憤(まぁ色々ある訳だ)を晴らすかのように順調に加速を続け、先ほどの記録を上回る速度をマークしたところで状況終了、遙か後方に引き離してしまった旗艦の到着を待って再び旗艦直衛の位置に付くことにします。
 伊香保温泉まではバイクでも車でも行ったことがあるのですが、草津には行ったことが無いため、渋川伊香保ICを出てからは航法装備(要はカーナビ)万全の旗艦を先頭に再び単縦陣で一路草津を目指すことにします。
 国道353号線、145号線と進んでいくうちに小雨が降り出してきましたが、フルカウルマシンの強みを生かして「これくらいの雨ならそんなに濡れないだろう精神」で旗艦に追従していきましたが、途中からかなり雨脚が強くなってきましたので
「どうしたらっこ屋?スローダウンだ!あ〜っとついに止まってしまった!!」
と路肩に停車、がさごそとレインウェアを着込んで再スタート、関越道を出てから1時間強でようやく草津温泉に到着であります。

 中央駐車場(有料)に車&ZZ-Rを止め、「とりあえずビール」の如く一風呂浴びに行くことにします。町内には無料で入れる温泉もありますが、今回はパスして、まず西の河原大露天風呂に入りに行くことにします。
 街の中心部、湯畑前にある湯もみ会館(TVで良く見るオネーサン達が板きれで湯をかき混ぜるパフォーマンスが見られる。もちろん有料)前に止められているバイクの中にどこかで見たようなバイクがあります。上里SAで駐輪場に止められていたスクーターであります。何故直ぐに分かったかと言うと、ハンドル中央部にカーナビ(バイクナビ?)が取り付けられていて、仲間にかなり自慢していたのを覚えていたためであります。さすがにここではナビ本体は取り外されていますのでシート下にでも入れてあるのでしょう。

草津名物 湯畑

 湯畑をスルーして西の河原大露天風呂に向かう途中、土産物街を通るのですが、ここで饅頭屋Cの迎撃であります(笑)
 ミサイル満載の迎撃機の如く、お盆に蒸かしたての饅頭を並べた店員さんが道の真ん中に立ちはだかり、丸々1個を試食させてくれる(というより「試食させる」)のでありますが、それを手に取ると「まぁまぁこちらでゆっくりしていって下さいよ」みたいな感じで店内に半ば強制連行されてしまいます。饅頭自体は蒸かしたてということもあり、そこそこ美味いとは思いますが、「ココで買えば○○円安い」みたいなセールストークがちぃーとばかしウザイしかなりイヤラシイです。
 まだ草津に着いたばかりですので、誰もがこの時点で荷物(土産)を増やしたくないと考えているのですが、食いしん坊Dちゃんが店の人からあれこれ試食させてもらった手前やむなくO女史だけ饅頭1箱お買いあげであります (子供をダシに使うのはかなり汚い手である)。
 西の河原大露天風呂に行く途中にある湯煙漂う
西の河原公園でもDちゃんがT夫人の手を引いて温泉が流れている川沿いのあちこちにある小さな池(というより大きめの湯だまりに近い)に手を突っ込んでは喜んでいますのでなかなか先に進みません。

西の河原公園

 通常の倍くらいかかってようやく西の河原大露天風呂に到着、入浴料500円(中でサービス料を払うことはない(笑))を払って入浴。
 ここは露天風呂面積500mと4〜5コースの50mプールとほぼ同じ面積で、「大」露天風呂と豪語するだけの広さはあります。
 施設自体は脱衣所と露天風呂だけで洗い場すらありませんので、ホントに温泉に入る以外やることがありません。
 ゆったりと湯に浸かって日頃の疲れを癒したり、ツーリングで冷えた体を温めたいところでありますが、飛び込んだり泳ぎたがるDちゃんの世話をしなければなりませんので、S氏やT君と分担してDちゃんの世話をしつつ、なんとか温泉を堪能。
 30分ほどで温泉から上がり、再び西の河原公園を通って(途中でDちゃん転けるし(^^;)、饅頭屋Cの第二波攻撃をかわして、饅頭屋Cより少し中心部よりにあるT君お奨めの饅頭屋「松むら饅頭」で饅頭を買い、一旦駐車場に戻って土産物の整理や追加的雨対策など体制の建て直しを図ります。
 そういえば饅頭屋Cの店員さんから聞いた話では、先日ここに「元祖でぶや」のロケが来たそうで、来週放送されるとのことであります。
次は大滝乃湯(「太田機の湯」と変換するヲタ辞書(笑))に入ることになったのでありますが、その前に腹ごしらえということで湯畑前にある源泉閣1階のうどん茶房で昼食。
 
温泉たこ焼きうどんを注文したのですが、「温泉たこ焼き」は温泉熱で焼いたとか、温泉が入っているとかではなく、単に「温泉場のたこ焼き」の意味だそうで、普通のうどんに普通のたこ焼きが入ったシロモノであります。

うどん茶房 温泉たこ焼きうどん

 ともかく腹ごしらえも済んだところで、風情のある旅館街を通り抜け大滝乃湯へ...と、そこにクラシカルな排気音が小雨降る温泉街に響き渡り、何台ものクラッシックカー、それもオープンカーが目の前を通過していきます。車体にゼッケンを貼っていましたので何かのイベントかと思われ←後で調べてみたところ「ジーロ・デ・軽井沢」というヒストリックカーのタイムラリーだったようであります。しかし雨降る中、全車幌を出さずにメットにゴーグルで走るとはある意味バイクより根性が要るのではと思ったりもする。

 
大滝乃湯に着き入浴料800円を払って入館。
 こちらは、日帰り温泉施設として内湯、露天風呂、休憩室、食事処など設備が整っています。

大滝乃湯

 肝心の温泉は、内湯(サウナ有り)に露天風呂(男性のみ複数風呂)という構成でありますが、ここでも私がDちゃんの面倒を見ることになり(つーか危なっかしくて目が離せない)、露天風呂をあっちに行ったりこっちに行ったり、洗い場で背中を流してやったりと完全に父親役であります(O女史の年齢からすると父親と私は年が近いものと思われ)。その腕白小僧Dちゃんでありますが、洗い場の鏡の曇りを気にして何度も洗ったり、西の河原大露天風呂では風呂の底の砂を「気持ち悪い」と言っていましたので意外と神経質小僧な面もあったりします。

 風呂から上がって、フットマッサージ器で苦悶の声を上げたりしているうちに全員揃いましたが、無料休憩所は空き席がなかったので、1部屋1時間2,000円の有料休憩所に移動。
 8畳ほどの個室にテーブルとこたつがあり、女性陣がここの名物「合わせ湯」(温度の違う温泉に交互に入る。1つしかないので時間帯で男女に分けている)に行っている間に一眠りであります。
 30〜40分眠って休養十分となったところで、湯畑前にある土産物屋でS氏お奨めの温泉卵を買って駐車場へ。

 ステップワゴンの中に入れさせてもらっていたヘルメットとレインウェアを身につけ、ZZ-Rのセルスイッチを「ポチッとな」と押したところ、エンジンがかかりません(゚Д゚)マズー
何度かセルを回したところでようやくかかりましたが、今度は回転が安定しません。
暫くアクセルを開け気味にして、何度か吹かしを入れつつ暖機運転をしていたら、近くにいたタクシーの車内でスタンバっていた運ちゃんから「うるせーな」という視線を浴びましたがこっちも背に腹は代えられません。
 完全に安定はしませんが「走っているうちに何とかなるだろう」という希望的観測の下単艦で出発。
来る時は単縦陣で旗艦にひたすらぶら下がって走っているだけで草津町内の地理がうろ覚えでしたので、とりあえず「東京」と矢印の出ている方向に走っていくことにします。
 しかし、東京に向かう道にしては行き交う車が少ないですし、そもそも町並みに見覚えがありません。
どうやら道を間違えてしまったようでありますが、看板を信じるのならばこの道も東京方面に向かっているのは間違いないと思われますので、レイテ湾突入を目前に謎の180度回頭をした栗田艦隊のようなことはせずにそのまま突撃であります。
 ここから先の状況は、翌週月曜日に参加メンバーに送ったメールを転載(若干加筆訂正)します。

 皆様お疲れ様でございました。

 調査現地で皆様(調査車両1号機)より先に出発した調査車両2号機ですが、思いっきり道を間違えてしまい、国道292号線を遠回りしてしまいました。

 この国道292号線ですが、「晴れて見晴らしが良く、上り」だったら非常にツーリング向きの道路ですが、「雨で見通しが悪く、下り」では
最悪の道でした(泣)

 雨で視界(視程)が悪く、雨で曇って(汚れて)いるのがヘルメットのシールドの外側なのか内側なのか、はたまた眼鏡なのかも判別できない上に陽も傾きだし、道路案内板も至近距離まで近づかなければ読めない状況にもかかわらず速度だけは落とそうせず、コーナーに幾度と無くオーバースピードで突っ込んでしまい、側溝すれすれにクリアしていた調査員にも問題はありますが...

 ツーリングマップを用意していたのですが、この状況でバイクを止めて地図を確認する気なぞとっくに失せていました(その気があるならとっくに引き返しています)ので、「なんとかなるだろう精神」で走り続けたところで、JR長野原草津口駅近くでやっと国道145号線に戻ることができました(後ほど地図でご確認いただければ幸いです)。

 小野上の辺り(?)で調査車両1号機を抜いて、関越道に入ったまでは良かったのですが、上里SAを通り過ぎた直後にメインタンクのガソリンが無くなるというアクシデントが発生。
 リザーブタンクに切り替えたのですが、この先、私が下りる36キロ先の東松山ICまでPAはあっても給油が出来るSAはありません。
 安全策は次の本庄児玉ICか花園ICで一般道に出ることですが、リザーブタンクに切り替えたばかりですので本庄児玉ICは論外として、花園ICでも下りるには早すぎます。ついでに国道140号線、国道17号線を延々走って帰るとか給油して高速に入り直すような面倒なことをする気力もありません。
 やむなく走行車線や中央車線を大人しく走って、次の嵐山小川ICに来たのですが、「ここまで来れば東松山まであと一息だからなんとかなるだろう」という根拠のない自信が芽生えてきますので、往きの私の運転からは想像もできないような経済運転−若しくはスピード違反で捕まった直後とも言う−を心がけながら、10km弱を何とかガス欠になることもなく東松山ICに到着。
 高速を出てから即行で給油しましたが、せこく5リットルしか給油しなかったので、どのくらいガス欠に近かったかは不明です。

 リザーブタンクの容量が意外と大きいことと、往復で約300キロの行程だったことを考えると恐らく無給油でも帰れたような気もしますが、万が一にでもガス欠を起こしてZZ-Rを押し歩くリスクを考えるとこれでOKだったと思われ。ついでに言うと燃料計はいかれポンチであまりあてにならないし。
 それと帰りが完全に雨中進撃の上に道を間違えるというアクシデントで激しく体力を消耗しましたので、大滝乃湯で一眠りして体力・気力の回復を図っておいたのは大正解でありました。

 2回も温泉に入ってきたにもかかわらず、濡れネズミになって帰ってきましたので、ウチで改めて風呂に入ることにしたのですが、服を脱ぐとそこに異様に硫黄臭い自分が そこにいました(^^;

 さーて、明日は整体に行って温泉の疲れ...ではなくて、ツーリング&Dちゃんの肩車の疲れを揉んでもらうことにしますか(^^;

 ところで草津温泉で物量に任せて大迎撃戦を展開している饅頭屋Cでありますが、2ちゃんではかなーり叩かれています(^^;←mixiでも叩かれている模様。

【叢書2006/5/27より抜粋、加筆修正】


ツーレポ一覧に戻る

inserted by FC2 system