File22 逆襲のファントム

 ハセガワから相次いで1/72、1/48ファントムUのデカール替え(限定)が発売。少し前に1/72で空母ミッドウェイ所属のVF-161とVF-151のバイセン機(アメリカ建国200周年-BICENTENIAL-記念塗装機)が出たのを皮切りに、RF-4B”VMFP-3ブラックスペシャル”、F-4J”VX-4 VANDY 76”(機首に国鳥の鷲、機体全面に国旗が描かれた有名機)、F-4S”VFMA-321 HELL'S ANGELS”(F/A-18への機種改編記念塗装)、極めつけが1/48で黒い尾翼にドクロのマーク(スカル&クロス・ボーン)でお馴染みのF-4J”VF-84 Jolly Rogers”。
 ちんたらこれを書いている間にも、1/72でRF-4B”SPIRIT OF AMERICA”が出たりしている。
 F−15のバイセン塗装機も出ているけど...

 模型としてのファントムUの魅力はこれですよ。西側陣営最多の5,000機を超える生産機数、採用が11ヶ国(アメリカは海・空・海兵の3軍、英国も海・空軍)なので塗装のバリエーションには事欠かない。
 特にファントムUは今のF-15やF/A-18のような低視認塗装(ロービジ塗装)が導入される前だから米海軍、海兵隊機は競うように尾翼が派手な塗装で、建国200周年記念塗装機(バイセン・バードと呼ぶ)も多数存在。その他に黒や白一色の機体もあったりする。ただ明るめのブルーを基調にしたバイセン塗装は余り好きではないのだが...
 これに対して空軍はベトナム迷彩とロービジ、州空軍のエアクラフト・グレーくらいしかないのに加えて、尾翼はベース迷彩の上に所属基地を示すアルファベット2文字のコードレターと先端を部隊カラー(”ユニット・カラー”という)で塗るくらいだけだから以外とつまらない。せいぜいで機首にシャーク・マウスが入るくらいだし、バイセン機も地味だし。
 目立つのは生産5000機目(F-4E)の白と青の記念塗装、晩年のロービジ迷彩に胴体に○○周年記念の文字を入れたものくらい。
 同じ空軍機でも空自だと基本塗装だけでも、昔の海軍機(アメリカですけど)塗装をそのまま引き継いだグレーと白のツートン、「改」になってからのグレー迷彩、RF-4E偵察機も導入当初のグレー・白のツートン、3色迷彩、RF-4EJが導入されてからのグレー迷彩と5パターンもあるのに、戦技競技会の記念塗装や飛行隊創設○○周年記念塗装が目白押し。
 
 で、何が言いたいかって言うと、1/72モデラーであっても、スカル&クロス・ボーンの誘惑には勝てずに1/48を買ってしまったということ(笑)。そのうち1/72でも出すんだろうか?フジミからF-4B時代のVF-84が出ていたような気もするが...

 黒い尾翼にドクロのマークと言えば、アニメ「超時空要塞マクロス」のVF−1Sヴァルキリー(フォッカー少佐機)の方を思いつく方もいると思う。
 噂ではあるが、マクロスが放映された頃、航空母艦プロメテウスの斜め飛行甲板(アングルドデッキ)やヴァルキリーの発進(発艦)シーンなど現在の航空母艦をベースに作られていることを知らずに、「今の米海軍はマクロスを真似ている」と叫んだ輩がいるとかいないとか...
 その他にも「水平尾翼が無いヴァルキリーは絶対飛ぶことができない」と言い切った航空機マニアもいたとかで結構笑える話しがたくさんあったらしい。もちろん件のフォッカー少佐機もVF-84が元ネタ。


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