File31 トランペット旋風

 最近飛行機モデルで大スケール機を次々と発表している中国の模型メーカー「トランペッター」の2002〜2003新製品情報を見て驚いた。
 何と陸自の89式戦闘装甲車(略称:89FV、愛称:ライトタイガー)の発売が予定されている。
 戦車を除く陸自の戦闘車両は、国内の大御所メーカーですら開発されず(国産AFVは海外でのセールスが期待できないのがその理由らしい)、僅かにレジンモデルとして数種類が発売されているだけという悲惨な状況にある中、海外メーカー、それも中国のメーカーが発売に踏み切ったということは国内メーカーのメンツは丸つぶれではなかろうか。
 これに刺激されて、国内メーカー(と言っても某社しかないが)から98式装輪装甲車や高機動車などが出ると嬉しいのだが...無理か...
 余談ながら、輸入兵器だと以前にドラゴンから限定で陸自仕様MLRSが出ていたり(買いそびれた)、今度は155mmりゅう弾砲(FH-70)が「HOBBY FAN」というメーカーからNATO軍/陸自仕様の発売が予定されている。

 一方、飛行機では、1/32スケールで自国の攻撃機「南昌(Nanchang) A-5 Fantan」(強撃5型)を出すのに加えて、F-105D/Gサンダーチーフも出すらしい。
 大スケールではないものの、1/72ではF-100を大改造した試作機、F-107Aもリストに名を連ねている。

 A-10などこれまでの製品の評価では国内メーカーより甘い部分があるらしいが、「キットが出る」ということ自体に大きな意味がある。致命的なチョンボをやらかさない限り少なくともベースキットがある分だけ”後はあなたの腕次第”ってことで、フルスクラッチやプラスチックより加工性に劣るレジンキットで作るより遙かに楽なんですから。

2002.2.10up


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